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喜怒哀楽人生が私のすべて。

太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男~。

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竹野内 豊主演の映画、太平洋の奇跡~フォックスと呼ばれた男~を
観て来ました。

第二次大戦中のサイパンが舞台の実話を元にした映画だったんだけど、
始まって20分ぐらい経ったあたりの日本軍とアメリカ軍の総攻撃で、
既にハンカチを手放せないことになっていました。
ホロっとではなく、ボロボロ涙がこぼれて、先が思いやられました。
・・・私が余計な想像をしすぎたこともあるんだけどね。

実在した大場栄大尉が、司令部上官自決後、散り散りになっていた
日本軍の残兵をまとめ、民間人とともに500日以上もジャングルや山に立てこもり
無駄な犠牲を出すことなく、アメリカ軍に投降するまでを描いたストーリー。

パンフレットに描かれていたのは、俳優以下、誰ひとり戦争を知らないということ、
戦後生まれということなんだよね。
戦後生まれの彼らがどう戦争を描くのかとても興味があったし、
それに、アメリカユニットはアメリカ人監督が、日本ユニットは日本人監督、というように
役割分担されてこの「戦争映画」を制作することにも関心があったの。

アメリカ軍側の視点、日本軍側の視点、それぞれがうまく組み合わさって、
ニュートラルなヒューマンドラマ、というような印象を受けました。
アメリカにはアメリカの事情があるし、日本には日本の事情がある。
そんな問題が大きくなって戦争に発展したんだろうけど、
これまでの戦争映画は、両方の視点を1つの作品に盛り込むことがなかったような気がするの。
・・・いや避けたのかもしれないね、テーマがぼやけちゃうし、メッセージ性が薄くなるからね。
だから、クリント イーストウッドは、硫黄島からの手紙と父親たちの星条旗と
2作品作ったんだろうけど。

でも、この映画は、実話を元にした映画で、
しかも元々このアメリカ軍側の大尉が大場大尉のことを
「Oba, the last samurai」と、本を出版したというから、本当に敵味方として関係なく、
人間として尊敬したんだなぁと伝わってきました。
本を出版後、お互いが何回か会って絆を深めたようだし、
映画化の話があったとき、脚色があって「娯楽性が強いから」、と
大場さんはあまり乗り気ではなかったようだけど、
サイパンでこういう部隊が戦火を生き延びた、
歴史のページからかき消されるべきではない、ということを
(それまで培った信頼関係により)強く説得され、
洞窟やジャングルでの暮らしについて詳細に説明したんだって。
・・・パンフレットを熟読している最中です。

それにしても、秀逸なのは竹野内 豊の演技。
ぎこちなさも、演技なのはうまい・・・それは大場大尉が元々生粋の軍人ではなく
地理教師だったから。
号令のかけかたも、敬礼の仕方もあのぎこちなさが大場さん本人を表しているようでした。
教師として人を育てる職業だった彼だからこそ、自分の生への執着心に目覚めたとき、
人を生かそうと山やジャングルに立てこもって抵抗していたことを考えると
なんだか胸が切なくなりました。

私の亡くなったおじいちゃんは、サイパンどころでなく、ミャンマーのインパール作戦前後に
戦地へ行っているんだけど、ジャングルは想像以上に厳しいらしく、
弾が雨のように降っている中を必死になって逃げた、と何度も聞いたことがあります。
傷跡から腐るらしい!マラリアにかかるらしい!!
鳥を食べたとか、草を食べたとか、いろいろ聞いたんだけど、
もっと真剣に聞いておけば良かった、と、今になってちょっと後悔しています。
私がこんなに戦争映画・・・というか戦地に縁があるとは思っていなくて。

サイパンと軍艦島と呼ばれていたマニャガハ島には、20年前に行ったことがあります。
献花もしました。
そのためか、妙に思い入れが強くて、涙がところどころであふれてきました。
今でも青い海に戦車が沈んでいて、崖には戦車がラピュタ状態・・・戦車に草が生えた状態で
残っています(当時)。

サイパンのみならず、
ベトナム戦争下で使われていたホーチミンの旧司令部や、
網の目のように張り巡らされていた地中化のトンネルに実際入ったこともあります。
カンボジアでは、ポルポト派が女子供を何百人と惨殺したタマリンドの木、
お寺に山積みになった頭蓋骨も目の当たりにしました。
アメリカに行った時でさえ、国立墓地であるアーリントンにあった
硫黄島の擂り鉢山に星条旗を立てようとしている映画にあったそっくりのモニュメント、
硫黄島に行った旧海軍の見知らぬおじいちゃんからいろいろと話を聞けたこと、
ワシントンDCの第二次世界大戦記念碑に刻まれた戦地・・・・
戦争を知らない世代が世界中で増える中、
戦禍を語り継ぐのはやはりその世代その世代で重要なことなんだなぁ、と
改めて考えさせられました。

それにしても、竹野内 豊、格好良すぎ。
寡黙にして背中で、あの表情で、語れる演技、惚れ惚れしました。
きゃーん☆☆☆

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